11月25日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】サンパウロ州ジュキチーバ郡で惨殺されたフェリッペさんとリアーナさんカップルの死を悼み「治安と法整備」を求めるデモが二十二日、州議会に向かって五千人の参加者によって行われた。
両犠牲者が通学していたサンルイス学院の礼拝堂で追悼式を行った後、デモはブリガデイロ・ルイス・アントニオ大通りとパウリスタ大通りを行進した。
治安を求める抗議集会には、故太田イーベスちゃんの父親など暴力による犠牲者の遺家族らやユダヤ教教師のソーベル、TV司会者のエベ・カマルゴが出席した。パウリスタ大通りは通行止めとなり、自動車は間道へ迂回させられた。
プラカードの多くは、刑事罰対象の年齢引き下げや少年法の改正などであった。凶悪犯罪人が野放し状態にあり、善良な市民の生命を一顧だにしない犯人に対しやり場のない一般市民の怒りをぶつける抗議集会であった。
犠牲となったカップルの両親は広報車の上に昇り、数多の同情者の参加に驚きと感謝を述べた。これらの人々は現行法に不満を抱き、治安の回復を願う一般市民の意志表示であるとした。
十代の青少年や親交のあるユダヤ人の参加が多かった。
週末で帰省中の国会議員らは、少年法の見直しや年齢引き下げに尽力することを約束して名刺を配るなどした。