11月25日(火)
連邦議会調査委員会(CPI)と連警、検察は二十日、サンパウロ市ヴィンテシンコ・デ・マルソ街にある帰化中国人の店二軒を捜査し、密輸品、海賊版CD、ハンドバッグ、玩具、衣類などトラック三十台分を押収した。同日店は閉鎖された。店主の電話帳には、連警が展開する『アナコンダ作戦』で拘束されたマットス元連邦判事、ジョゼ・A・ベリニ連警刑事の名前があった。店主は元判事らに密輸したテレビなどを贈って、便宜を図ってもらったものとみられる。
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ルーラ大統領は十二日、児童青年憲章の改正案に署名した。新しい憲章では、インターネットに子供の裸体写真、セックスシーンを載せる事などを禁止している。また武器あるいは精神的・肉体的に危害を与える物を、子供に提供することも禁じている。同憲章は十三日から発効しており、違反者には二年から六年の実刑と罰金が科される。
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リオ市北部イラジャー区にあるリオ州食料配給センター(Ceasa―RJ)本部で二十二日午後、火災が発生した。消火活動が終了した翌二十三日未明、付近に住んでいる貧民街の住民ら約二千人が、火災に見舞われたCeasa内の商店から食料や衛生・清掃用品などを略奪した。火災のため、これらの商品の衛生状態は損なわれており、使用すべきではない。だが住民たちは、「飢餓ゼロだ!」「クリスマスに飢えてられない!」などと叫びながら、子供から高齢者まで物を運び出していた。
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「二〇〇四年三月まで節水はやりません」。サンパウロ州水道局(Sabesp)は二十一日、カンタレイラ貯水池の水位が総水量のわずか三%になっているにもかかわらず、大サンパウロ市圏の節水を実行しない方針を明らかにした。理由は「雨がちゃんと降るだろうから」。雨の聖人サンペドロに頼って配水危機を免れる気らしい。