11月25日(火)
【エポカ誌】リオ州政府はアカデミー賞(オスカー)にノミネートされたブラジル映画『セントラル・ド・ブラジル』にアイデアを得て、リオ市の中心駅、セントラル・ド・ブラジルの地下に「みんなの手紙センター」を開設した。
毎日約四十人が手紙の代筆サービスを利用し、ラッシュアワーが始まる前の朝七時には、すでに受付窓口に列ができる。代筆サービスは無料で、映画のように手書きも行うが、代筆を求める人の多くはワープロ打ちを求めるという。利用者は文盲とは限らず、どう書いていいかよくわからない人の利用も多い。利用者の多くはじっくり時間をかけ、自分の想いを親兄弟に伝えていく。
「ほぼ毎日、代筆のお礼と返事が来たことを伝えるために受付に現われる人がいます」。映画を見た後、この仕事に応募した受付の一人、ブラーガさんは涙ぐむことも珍しくないと話している。