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経済成長率大きく後退=今年の予測0・4%=第3四半期、プラスに好転=基礎固め回復に期待

11月26日(水)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十五日】財務省経済政策局(SPE)は二十四日、二〇〇三年度の経済成長率予測を〇・四%と発表した。九月には二・二五%だった。パロッシ財務相は目標を大きく下回ったと報告した。マンテガ企画相は、企画省の経済成長率を〇・八%としていたことから今年の経済成長率は意外であったと評した。中央銀行のメイレーレス総裁は、これまでの労苦を経済の基礎造りと表現した。

 二〇〇三年度の経済成長率を〇・八%と見込んでいたが、パロッシ財務相は半分の〇・四%と発表した。経済成長率には中央銀行の〇・六%と企画省の〇・九八%、経済調査院(IPEA)の〇・五%など、色々な見方があって算出法も異なっている。
 議会への財務会計報告は、二十三日までとなっている。経済成長率については二十六日、地理統計院(IBGE)からも発表される。IBGEの発表次第では、〇・八%への上方修正も有り得ると財務省はいう。 
 金融市場算出の経済成長率は、〇・三%と〇・五%の間を往来している。市場関係者は、二十六日にIBGEが発表する第三・四半期GDPを注視している。これまでの経済成長率は、第一・四半期がマイナス〇・五八%、第二・四半期がマイナス一・六〇%。第三・四半期はIPEAが一・五%増、テンデンシアが二・三%増、HSBCが二・四%増であり景気回復への分岐点となっている。
 ブラジル経済は活性化しつつあるが、上半期の落ち込みは大きかった。第三・四半期に入っても、昨年同期比では完全復活とはいえない。一方、農産物は第三・四半期が七・八%増と予想外の成績であったから、IBGEの強気の発表を期待する向きもある。
 中銀総裁は、ブラジル経済は本格的に再起し一時的なバブル経済ではないと述べた。現政権が採った経済政策は、正解であった。これまで行ってきた通貨政策と経済政策が、成果を表しつつある。堅固な基礎の上に打ち立てられた堅実経済だとしている。