11月26日(水)
静岡県浜松市、聖隷三方原病院の集中治療室に入院中の日系人、マウロ・ヤマネさん(四三)がパスポート詐欺に遭い、先月二十一日、浜松中央警察署に被害届を提出した。八日付、インターナショナル・プレス・オンラインが報じている。
ヤマネさんは腿の付け根に痛みを覚え緊急入院、肝臓炎、貧血症、膵臓炎、腎臓炎などが確認され、集中治療室に収容された。再検査により脚部につながる動脈が破裂し、腹部での血液凝固が判明した。
ヤマネさんが病床で衰弱していたところ、ブラジル人女性が現れ、パスポート更新と回復後の帰国の際に必要なアメリカ査証の手続きを約束したという。女性は、領事館に知人がおりパスポートの更新は三日で完了、航空会社幹部とも知り合いで安く航空券を手に入れられると言ったらしい。
家族に会いたい一心で女性を信じたヤマネさんは、二十七万五千円とパスポートを渡したという。十日経過しても女性はパスポートを返却せず、要求しても延期の言い訳をするだけだった。