コラム　オーリャ！

　これといったサンパウロ市四百五十周年事業が出てこない日系…。だが、イタリア系は一味違う。
　有名なミラン・デザイン大学の分校をサンパウロ市にオープンすると、先日イタリア大使が発表した。伊国内ではトリノ、スペインにも二校を持ち、約一万人が工業デザインを学ぶ。四割が外国人留学生というデザイン先進国ならではの学校だ。
　サンパウロ市の統一教育センター（ＣＥＵ）カンポ・リンポ校で、イタリア語を小学生からバイリンガル教育する援助を開始。さらに、イタリア文化への関心を高めるために、来年三月にＭＡＳＰ美術館で、紀元七九年に火山噴火で埋まった神秘の都市ポンペイアの遺跡展。
　一連の計画に、本国政府の考え方が大きく反映されていることは言うまでもない。　　　（深）

03/11/26