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ロライマ州 カンポス前知事を拘束=3・2億R$横領の容疑

11月28日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】ロライマ州のネウド・カンポス前知事が二十六日朝、連邦警察によって拘束された。連警は三カ月にわたり「エジプトの害虫」作戦を展開し、その成果とされる。
 疑惑は、同州公務員の給与に水増し請求をした。判明しているだけで、三億二千万レアルを横領したもの。さらに捜査が進めば、損害額は十億レアルに達すると連警はみている。
 ボア・ヴィスタ連邦地裁のバレット判事は、さらに共犯者五十六人の逮捕状を発行した。四十人は二十六日、同州やロンドニア、アマゾニア両州で拘束された。その中には、同州の元監査役や元州議八人などが含まれている。逮捕状は十二月一日には百人に達する模様。一味は公金横領や脱税、犯罪組織の構築、マネロン(資金洗浄)などの嫌疑がかかっている。
 拘束された同知事は、二期にわたり知事を務めた。
一九九八年から非公式の給与明細を作成し、六千人の名義賃貸人を幽霊公務員に仕立てた。全員に受け取り委任状をつくらせ、給与を着服していた。さらに、国道工事や学校建築の水増し請求の疑惑もある。
 名義賃貸人は報酬として、毎月五十レアルを支給されていた。名義賃貸人の所得税償還金も、一味が受領していた。逮捕状の申請とともに、国内と外国の銀行口座の開示も申請。一味には現職の同州長官や連邦議員もいるので、拘束のため最高裁の許可を申請する。