大気汚染で雷増加

12月2日(火)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】国立宇宙調査院(Inpe)の研究者は都市部の大気汚染によって雷の発生が増加することを確認した。
 二〇〇〇年から〇二年の二年間で、雷はサンパウロ州の地方都市と比較すると、カンピーナス市やSJカンポス市では五〇から六〇%、大サンパウロ市圏では二〇〇%多く発生した。
 雷発生のメカニズムは、はっきりとは解明されていないが、硫黄酸化物など、大気中の汚染物質が水蒸気が雨に変わることを遅らせ、水分を多く含んだ雲が雷を引き起こすと考えられている。また、アスファルト舗装と建物の集中により、都市部の気温が上昇することも大きな要因とされている。
 雷が多く発生しても、避雷針がほとんどそれを受け止め、人命に影響は及ばないので心配は無用と研究者は話している。