12月3日(水)
少年院の少年五十人が二十八日正午から約三十分の間に、サンパウロ市西部バーラ・フンダ区にある遊園地「プレイセンター」で顧客を次々に襲い、貴重品、現金を強奪した。少年たちは同プレイセンターから招待されていた。正午になって、お化け屋敷の入り口前にできた列が襲われた。並んでいた人たちの帽子を取ってはリュックサックの中に詰め込んだ。だんだんエスカレートしていき、腕時計を盗んだり、現金をとる少年も出てきた。最終的には少年たちは警備員によって取り押さえられ、盗品のほとんどは持ち主に返された。
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サンパウロ市北部ヴィラ・ブラジランジア区の住民がデング熱に感染した。サンパウロ市で生まれたデング蚊によって感染したものとしては、この夏(03―04年)初めてのデング熱。市では、ボウフラがわかないように水を管理することと注意を呼びかけている。
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サンパウロ州ウバトゥーバ海岸地方に三十日から三日間、降り続けた集中豪雨で十一戸の住宅に倒壊の危険があるため、市は立ち入りを禁じた。ソウザ医師は別荘で休養中、土砂崩れの下敷きで死亡した。そのほか六百戸の住宅は、壁に亀裂が入るなど破損は激しい。国道BR一〇一号線は五百九十六キロ地点でアスファルトが陥没し、車両の通行は困難となっている。
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サンパウロ州リベイロン・プレット市のビアガーデン・ピングインは三十日朝、開店以来六十七年目初めて武装した一味四人組に襲われた。一味は売上金や顧客のクレジット・カード、売店の商品を持ち去った。同店は観光名所、同地域の政治家や有力者の溜まり場で二千人の顧客を迎えるスペースがある。同店は襲撃された体験がないため、治安対策がおろそかであったという。