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愛知に移民記念館誕生=日伯間人流を一挙に展示

12月3日(水)

 「日本からブラジルへ そして、ブラジルから日本へ」――。在日ブラジル人たちの手により、愛知県小牧市と群馬県大泉町に移民記念館が誕生する。在日ブラジル人起業家協会が提案、ブラジルに移民した日本人たちの写真、ここ十五年間のデカセギ現象にまつわる書類などを展示する。十一月二十九日付、インターナショナル・プレス・オンラインなどが報じている。
 愛知県小牧市の移民記念館は、ブラジル商店が集まるショッピング・ヴィラ・ノーヴァ内(同市大字村中字池之面一三六八―一)に常設展示される。協会はすでに、JICAやサンパウロ日本移民史料館から写真約三百点を収集、「一九三〇年からの日本移民の歴史が刻まれている。小牧市では、約百二十点の写真と十七点のビデオが集まる予定」など期待大。
 十五年間にわたるデカセギ現象関連の資料は、ブラジル人たちが直面した問題を如実に証言するもので、関係者は「これらの資料は研究のための閲覧はできるが、公開はしない」としている。開館は十二月中旬予定。
 なお、群馬県邑楽郡大泉町のショッピング・ブラジリアン・プラザ二階でも移民記念館巡回展があり、七日午後二時から、開館セレモニーが行なわれる。住所同町西小泉四―一一―二二。問い合わせは、(電話・0276・20・0181)まで。