ブラジル人の16%が文盲=大卒は580万人のみ=依然多い不登校の子供
12月4日(木)
【アゴーラ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙三日】五歳以上のブラジル人約二千四百万人が、字の読み書きができない。学校に通わない子供たちは依然として多く、特にブラジル北部、北東部で不登校率が高い。大学卒業者は、二十五歳以上の国民のわずか六・八%に過ぎない。―このようなブラジルの教育の現状が二日、ブラジル地理統計院(IBGE)の二〇〇〇年度教育国勢調査結果の分析で明らかになった。
IBGEが文盲としたのは、簡単なメモを読むことも書くこともできない人。読み書きを習ったが忘れてしまい、自分の名前しかサインできない人も文盲とみなされた。
IBGEによると、五歳以上の国民の八四%は読み書きができる。残りの一六%が文盲であることは、二千四百万人の国民が文字を使う社会生活に参加できないことを意味する。IBGE側は、「これは社会疎外現象とされるが、教育的な疎外が原因となっている」と報告書に記している。
学校に通わない子供たちも多い。クリスト―ヴァン・ブアルケ教育相は四日、学校に通学していない各州の七~十四歳の子供の数が一目で分かる「教育疎外マップ」を発表。これによると、学校に行かない子供たちは全国で児童総数の五・五%(百四十万人相当)であり、北部では一一・二%、北東部では七・一%に上る。
教育疎外マップは、国立教育調査院(Inep)がブラジル地理統計院(IBGE)と教育省の教育国勢調査のデータを基に製作したもの。マップによると、最も不登校率が高いのはアマゾーナス州で一六・八%(九万二千八百人相当)。対して最も低かったのは連邦直轄区(二・四%、七千二百人相当)である。
大学教育でも疎外が見られる。大学教育を終了した五百八十万人のうち、大学卒業者は五百五十万人(二十五歳以上の国民の六・四%)、大学院(修士・博士コース)卒業者は三十万四千人である。
裕福な地域とされるブラジル南東部に、大学卒業者の五九・七%が集中している。
人種的にも格差が見られる。白人の大学進学率は、黒人、パルド(黒人と白人の混血児)、原住民の三人種の進学率の四倍に相当する。大学卒業者と現役大学生の比率でみると、黄色人種が最多だった。
男女格差でみると、大学卒業者は男性四五%に対し女性は五五%と優位。一方大学院卒業者は、女性は四七%だが男性は五七%である。
大学の進学分野では、全体の六二・六%が社会科学や教育など文系が多数である。