12月4日(木)
静岡県はこのほど、「平成15年度在外静岡県人会及び日伯援護協会事業助成交付金」として、七万円を援協に送金した。海外に住む同県出身者の医療や福祉を目的にした支援事業の一つ。二十年以上も続けられているという。全国都道府県でもほかに例を見ない。
助成金は、静岡県国際交流協会を通じて毎年、交付。援協が福祉部や傘下の施設で取り扱っている同県出身者のために役立てている。
額は大きいとは言えないが、貴重な援助。「毎月援助している静岡県出身者は月に三人ぐらいしかいないけど、本当に律義な県で頭が下がります」と長年にわたる支援に感謝している。
高木武則県生活文化部国際室主査は「財源的に苦しく、県人会に対する援助は全体的に減っている」と苦笑しながらも、「現場サイドとしては、県人会とのつながりを大切にしていきたい」と両者の関係強化に気を配っていきたい考え。
同様の支援は、アルゼンチン、ペルーでも実施されている。