12月6日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙2日】12月が始まって間もないが、子供たちはせっせとパパイ・ノエル(サンタクロース)に手紙を送っている。少なくとも3000通が送られたと郵便局は報告している。 宛て先は、「北極、幸せ通り」「パパイ・ノエル様へ」と書かれており、手紙はカラフルなペンで彩られている。 手紙を一通ももらさず読むのは郵便局の職員たち。彼らはボランティア活動として、パパイ・ノエルの役割を務めている。 職員たちは、手紙を読み、願い事別に分けていく。家や乗用車、両親の就職などを頼んだ子供には、パパイ・ノエルのサイン付きクリスマスカードが送られる。 食料品や衣類、玩具などの寄付を望む手紙の場合は、かなえられるものもあるという。昨年だけでも、手紙を送った1万2000人のうち、2000人の子供たちの願いがかなえられた。 「今年は恐らく1万8000人の手紙が届くだろう。昨年以上の子供たちの願いをかなえたいと思っている」と、アントニオ・V・シウヴァ郵便局地方部長は話す。「昨年、母親と離婚し、他州に住んでいる父親と一緒にクリスマスを過ごしたいという女の子の手紙があった。我々はその子に、父親の住む州までのバスのチケットを買ってあげました」。 郵便局のパパイ・ノエル企画は、1990年に始まった。それ以前は、北極宛の手紙は、住所間違いの手紙とみなされ捨てられていた。当局は企業と提携し、子供たちの願い事に応じている。 手紙を書いた子供たちの願いをかなえてあげたい人、あるいは企業は、フリーダイヤル0800・5700100番にお問い合わせを。