12月9日(火)
パラナ州西部カスカヴェウの映画制作会社「チグレ・プロドゥソンエス」が制作する長編映画『コネクソン・ジャポン』の撮影が最終段階に入っている。日本移民がブラジルに渡ってからの武道の歴史を物語る低予算映画。奈良、大阪で撮影された場面もある。三日付、ニッポ・ブラジル紙が報じている。
製作者で俳優、タリッシオ・シリーノ氏は二年前、ブラジル・パラグアイ国境の密貿易者を描いた『コネクソン・ブラジル』を制作、パラナ州だけでも十万人が観賞し成功を収めている。
『コネクソン・ジャポン』ではシリーノ氏が演じるブラジル人空手家、フランコが日本へ行き、チャンピオン堀川と対決、メダルを争うという。チャンピオン堀川役には、日本滞在十年になる日系人、マルセーロ・トシオ氏。シリーノ氏のインタビュー番組をみて、撮影隊に加わったという。トシオ氏の働きで奈良、大阪の仏寺での撮影が可能になった。
同作品の制作費用は三十万レアル。パラナ州プログラム「コンタ・クウトゥーラ」の支援と電力会社「コペウ」の賛助で実現。撮影は日本のほか、パリでも行なわれた。公開は来年三月予定。