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道路警察38人を逮捕=密輸業者からわいろ=作戦に連警200人を投入

12月11日(木)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十日】ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンの国境地域にあるパラナ州フォス・ド・イグアスー市(以下、フォス市)で九日、同市とブラジル国内各地を結ぶ国道277号線を担当する連邦道路警察官三十八人が、収賄の容疑で逮捕された。また、市警官一人と、パラグアイの海賊版密輸入業者十一人も拘束されている。
 各州の警官二百人(連警百七十人、連邦道路警察三十人)が参加したこの作戦は、〃トランジト・リーヴレ(通過解放)作戦〃と名付けられた。司法裁判所で発布された逮捕状五十五通および家宅捜索・押収許可状五十六通に従って実行した。
 フォス市連警警部のジェラウド・S・ペレイラ氏は、「我々は、国道277号線を汚職から解放している」と述べている。同警部によると、同地域の警官汚職捜査は七カ月前に始まった。今年二月に連警二十二人を逮捕した〃スクリー作戦〃とは直接関係はないという。
 フォス市から二十五キロのサンタ・テレジーニャ・ド・イグアスー連邦道路警察派出所では、三人の巡査が逮捕され、約八千レアルが押収された。この金は、夜間にパラグアイのシウダデルエステを行き来する海賊版業者のバスガイドから受け取った賄賂(わいろ)だとされる。
 同州カスカヴェル市の近くにあるセウ・アズル派出所では、同じく賄賂とされる約三千レアルが押収された。
 ペレイラ警部は、巡査たちが麻薬取引罪で告発されると言明。「賄賂を受け取って海賊版業者のバスを見逃すのは、バスの中に密輸入商品だけでなく、麻薬や銃器が入っていても目をつぶることを意味する」。
 別の事件で捜査されていたある連警警部の電話の盗聴テープに、道路警察の警官らの名前が出てきたことが捜査の発端となった。決定的な証拠は、計二十七分のビデオテープ。派出所の前で警官が賄賂を受け取っている場面が二回出てくる。
 一方、パラナ州連邦道路警察労働組合のモイゼス・A・ソウザ理事は、「この作戦は、玩具・タバコ部門のメーカーにとって有利なもの。毎年クリスマス時期になると、国境付近の監視が厳しくなる。検察庁の中にも汚職検事はいる。でも今回のように、映画撮影のような大騒ぎはせずに問題が解決されているはず」と、厳しく批判した。