エコノミーア

12月11日(木)

 アマゾナス州でコカコーラとベビーダス・アメリカス(AmBev)がグアラナ栽培の大型投資で話題をにぎわしている。アンタルチカが、AmBevと合併してマウエース市を中心に二千七百ヘクタールの栽培地を占めている。コカコーラはプレジデンテ・フィゲレイド市を拠点に四百二十ヘクタールの生産地を造成した。グアラナは、品種改良により在来種より三十倍の収穫がある新種に交換されている。
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 サンパウロ州商業連盟(FACESP)はサンタカタリナ州で零細企業の経営指導を行い、開店休業が八五%から一〇%に減少したと報告した。零細企業の弱点は、どこでも同じ。法知識や経理知識の不足、未熟技術、引き継ぎの不慣れ、コスト観念の不足、消費者心理の無知などだ。使用人はこのうち一つを知っていればよいが、使用者は全部知っていなければならない。
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 アンタルチカとブラーマ合併の立役者マジン・ロドリゲス社長は、AmBevビールのシェアを六八%から六六%へ落とし、経営評議会の会長へ退いた。後任にブリット氏(四三)が国内担当、ヴェルガラ氏(四三)が外国担当と役員若返りで就任した。追い上げているのは、シンカリオールのビールで九%から一〇%へシェアを伸ばした。
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 メキシコのプエブラ市で二〇〇四年二月、開催される米州自由貿易地域(FTAA)会議へ提出するブラジル案が出来上がった。農産物を含めると含めざるとにかかわらず、例外なく関税を全面撤廃するという思い切った内容という。一時は歩み寄ったかに思えたFTAA交渉は、辛みの効いたライト(さっぱりした)なものとなった。