12月13日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日既報関連】サンパウロ州検察局によってサントアンドレ市のセウソ・ダニエル前市長謀殺を指令して告発されたセルジオ・G・シウヴァ容疑者は十一日夜、拘束された。イタペセリカ・ダ・セーラ裁判所は、犯行の再発防止と裁判の審理継続のため仮拘束の形式で逮捕状を発行した。同容疑者に対する疑惑は、サントアンドレ市の路線バス企業やPT支部を巻き込んだ汚職構造の構築と発覚でとがめられたことへの口封じとされている。
サントアンドレ市長殺害事件を誘拐殺人で処理をした連邦警察の捜査に手落ちがあったとし、サンパウロ州検察局は謀殺説で再捜査を始めた。被害者の実兄ジョアン・フランシスコ氏は同事件を謀殺として告発したが、最高裁によって棄却された。
シウヴァ容疑者によって構築された同市の汚職システムは、大統領選資金カンパのかかわりもあり、実兄は次の犠牲者となる恐れを感じたと証言した。身の安全のため、バイア州の僻地へ実兄は避難した。
その後、同事件とPTとのかかわりを確かめた証人として、実兄はサンパウロ州検察局を訪ねた。検察局は一年七カ月、極秘裡にPTサントアンドレ支部を内偵した。実兄による最高裁への直訴が却下された当時、身辺に危険を感じサンベルナルド・ド・カンポ市内にあった眼科医院を、実兄は閉業した。