12月16日(火)
【アゴーラ紙十四日】サンパウロ州議会は十二日、ジェラウド・アウキミン同州知事が緊急に決議を依頼した「リセンシアメント値上げ条例案」を可決した。リセンシアメントとは、自動車登録を更新する手数料のことで、毎年支払わなければならない。
リセンシアメントと車検の違いを説明する。日本の車検は、自動車の構造・装置を定期的にチェックして自動車の安全を確保し、公害を防止するもの。だがブラジルでは、点検整備は常に行なわれていなければならないもので、道路警察などが車両を突然検査することもある。その際、整備に不備があれば、車両が押収されたり、罰金を科されたりする。よって、日本の車検の概念はない。
今回のリセンシアメント値上げ案では、これまでの十二・六四レアルを三十九・〇六レアルまで値上げするもので、値上げ率は二〇九%になる。アウキミン知事は同案を来週認可する予定。
リセンシアメントの値上げは来年から有効となる。他州の手数料と比べてサンパウロ州の手数料が安すぎるというのが値上げの理由。ゴイアス州は七十三レアル、リオデジャネイロ州は五十七・四五レアルである。
サンパウロ州財務局によると、値上げ分は、Detranのサービスを改善するために使われる。特に技術面で、最新技術を取り入れていくもよう。