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シェル重役殺人 捜査に新たな進展=運転手の車から血痕発見

12月16日(火)

 【フォーリャ・オンライン十五日】十一月三十日に発生したシェル重役夫妻殺害事件で、リオデジャネイロ州保安局は十五日、リオ市警が米国人のスタヘリ夫妻殺害に使用された凶器を捜索し続けていると発表した。
 警察は凶器の手がかりがまったくない状態。現在、同夫妻が在住していたリオ市西部バーラ・ダ・チジュカ区のコンドミニアムの裏にあるチジュカ湖内を捜索している。捜索は十三日に始まった。また、事件現場付近の下水道の捜索も行われている。
 警察は十一日、スタヘリ氏の運転手の車両(パリオ)から血痕を発見した。セバスチオン・モウラ運転手は、警察に「スタヘリ氏の遺体に触った」と話している。血痕のDNA検査を行い、被害者の血液かどうかを確認する。
 石油会社「シェル」のガス・エネルギー部長、トッド・スタヘリ氏(三九)と妻のミッチェルさん(三六)は十一月三十日、同コンドミニアム内の自宅で何者かに刺された。スタヘリ氏は同日死亡。意識不明だったミッチェルさんも四日午前に死亡した。
 ブラジルに来てまだ三カ月しか経っていなかった同夫婦は、四人の子供たちと住んでいた。警察は始め、長女(一三)と長男(一〇)が犯行にかかわっている可能性があるとみて捜査を進めていたが、現在ではスタヘリ氏一人が狙われていたと見方を変更。ミッチェルさんは、同氏と一緒にいたため殺されたとみている。