12月16日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙】シャネル五番など、香水の製造に良く使われるユリノキの抽出液が、デング熱ウイルスを媒介するネッタイシマ蚊の幼虫を殺す成分を含むことが発見された。
発見したのはアマゾナス連邦大学(Ufam)の研究者たち。アマゾン地方に自生するユリノキの抽出液、リナロルに幼虫をつけると二十四時間以内に八八%が、さらに二十四時間で九二%が死滅した。研究者はアマゾン地方奥地の多くの病院で、トイレなどの消毒に抽出した残りの液が使われていたことにヒントを得たという。
あとはこの抽出液の製品化が待っている。「リナロルもそうだが、抽出後の液体も利用できるだろう」と研究者の一人は話している。