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寂しい文協臨時総会=副会長を7人に増員

12月16日(火)

 ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)は十三日、小講堂で定期並びに臨時の評議委員会(大原毅会長)を開いた。午前九時から正午まで続いた同会では、来年度事業・予算案について審議されたほか、新民法施行を見据えた定款改正案も議題に上がった。
 事業は三十二の委員会・特別企画委員会がそれぞれに計画案を提出。なかには、大豆普及特別企画委員会による「大豆普及運動」など、来年度から本格的に始動するものもあった。
 今年十月までに十七万四千レアルの赤字を計上している文協だが、来年度は収入支出ともに約十一パーセント増を見込むとした。文協の「双子の赤字」とされる移民史料館、国士舘スポーツセンターに対しても黒字予算の提出を求めていることが明かされた。
 定款改正案では、以前よりあいまいだとの指摘が相次いでいた「文協の目的」を明確化。同時に新民法に従い、理事会メンバーを総会で選出することが表記された。
 また、実務上の問題から、副会長を従来の五人から七人に増やすことが確認され、企画予算担当、文化担当、社交担当の理事を新たに配置することが決まった。
 本来は十時半から開催予定だった臨時総会が引き続き召集されたが、評議会が長引き開始時間は大幅に遅れた。昼食時間とも重なり、出席者は約四十人程度と寂しいスタートなった。
 上原会長が遅れをわびて始まった総会では、定款改正案の審議経過が報告された。しかし、総会の開始を待ちかねて評議委員会の模様をすでに聞いていた人がほとんどだった。