12月17日(水)
十二日午前二時、大サンパウロ市圏グアルーリョス市郊外で、三十三歳の失業者が妻(三〇)の体に火をつけた上、自分の子ども(四つ)を十五時間にわたって人質に取った罪で逮捕された。妻は体の九〇%をやけどしている。夫は三十八口径のピストルを子どもに向け続け、警察の救出を拒んだ。犯人は二カ月前までシュラスカリーアで料理人として働いていた。解雇されたため石工の手伝いをして生活の足しにしていた。三部屋の家を購入し、借金返済に困ってノイローゼになっていたと隣人たちは話している。
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十二日午前七時、サンパウロ市東部ヴィラ・マチウデ区で、妊娠している女性(二三)が弟と共に出勤のため家を出たところを撃たれ死亡した。被害者の母親によれば、オートバイに乗った二人組が姉弟二人に近寄ってきて、一人が車から降りいきなり姉に向けて二発撃った。その後、弟が背中に一発撃たれ重傷。サンパウロ大学法学部三年生の家族の一員が、被害者の元恋人を告訴した。
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サンパウロ州ロウヴェイラ市サント・アントニオ区にある養鶏場内で十四日午後五時ごろ、忘年会を開いている最中に屋根が落ちてきて七十人が負傷した。うち四十人が重傷で、頭蓋骨を骨折した人もいる。パーティーには約百五十人が出席していた。
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七日にスキンヘッドに電車から飛び降りるように強制されたレイテさん(二〇)は十四日正午、モジ・ダス・クルーゼスの病院で死亡した。レイテさんは七日、スキンヘッド三人に走行中の電車から飛び降りるように言われ、ブラス・クーバス駅を通過中に飛び降りた。