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ジェレサッチ上議PT育ての親=責任政党の自覚促す=大統領とは北東ブラジル人のよしみ

12月18日(木)

 【エポカ誌】セアラ州知事を三期務めたタッソ・ジェレサッチ氏(PSDB)は、はじめて上議となり国会入りを果たした。野党PTを政府与党PTへ変貌させ、ルーラ大統領に往年の理想家から現実路線入りを説得したのは、同氏だとされる。

 【ルーラ政権一年目の評価は】経済政策では心配した過激な改革を行わず、そこそこの成果を挙げたことは評価する。これまでの経歴から大地震を引き起こすのではないかと憂慮されたが、スタートはまずは上々だ。しかし、経済政策のほころびも見えてきた。
 【どんなほころびか】高金利を中々引き下げないために、不況が定着しつつあること。融通性のない通貨政策。重税も経済成長に取り返しのつかない結果をもたらす。経済スタッフの盲信がもたらしたもので、副作用を治療するために大量の薬を飲むことになる。出だしは良かったが、いまは政策が裏目に出ている。
 【経済政策以外では】社会保障政策は、大失策だ。経済では想像したより上出来だったが、社会保障は期待外れであった。いざ政権始動となると、無経験で無計画だったようだ。 
 【改善の方法は】三十五省庁は多すぎる。省庁間で摩擦を起こし、無能閣僚で遊んでいる省や機能していない省など、税金の無駄使いが多い。役目を明確にして、数を減らすこと。
 【大統領と会ったか】大統領自身とは三回、イベント会場で会った。落ち着いて話す機会はなかった。北東ブラジル人のよしみで意気投合するが、社交的な会話しかできなかった。
 【セーラ氏の出現でブラシル社会民主党(PSDB)は、どう変わるか】PTが行ったような野党活動はしない。議論のための議論や不毛の論争はしない。政策批判をするときは必ず自案があって、比較しての批判だ。セーラ氏は理路整然とした自案を持ち、経験も豊富だ。セーラ党首の出現でPSDB路線は、施政方針が決まる。
 【前回大統領選でPSDB候補選出には、セーラ氏と競ったがわだかまりはないのか】私には私なりに、党へ奉仕する方法がある。
 【一定の間隔を保つという意味か】大統領選では、あまり出る幕がなかった。セーラ氏は派閥を作り、派閥内でことを進める癖があることは否めない。
 【セーラ氏の敗北は、党内にしこりを残したか】敗北はいつもしこりを残す。まして八年続いた政権が、敗北したのだから。野に下ると党は再度、体制づくりからやり直しだ。来る者去る者、往来は激しい。PSDBは縮小したが、これが本物の党員だ。
 【大統領選敗北の教訓は】ルーラの勝利は、国のために良かったと思う。民主主義の国だから、北東伯の流民で工場労働者が最高権威に就くことがあって良い。決まったタイプの人間が、政治を行うと飽きがくる。
 【地方選挙に向けて、何を強調するか】PTが行ったようなばら色の公約、雇用創出や低金利、所得増加は、もう誰も行わない。税制改革を急いで企業を活性化させること。政治改革も行い、非活動的政党のたまり場化を防止する。治安問題も急務だ。国民の忍耐は限界にあり、投資にも影響を及ぼし始めた。
 【議会の感想は】非常に非能率的だ。労多くして効少なし。船頭多くして船山に登る。有能な議員も多いが、民主主義では他人の欠点を容認し、みんなの意見を聞かねばならない。実務に携わってきた私には、耐え難い。政府は、国会が問題に対し責任を負うと思っている。国会は問題を指摘するが、責任はないと思っている。議員は一日の審議が終われば、天下泰平だ。

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