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サントアンドレ市長殺人=開かれた捜査を=野党はCPI設置に動く

12月19日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】ジェノイーノ労働者党(PT)党首は十七日、〇二年一月に発生したセウソ・ダニエル・サントアンドレ市長(PT)殺人事件を警察と検察庁が再捜査するため、裁判所の守秘義務の撤回をPTは要請すると述べた。
 同党首はさらにジュンケイラ元検事総長がPTを代表して捜査に加わり、これまで捜査を見守ってきたグリーンホール下議(PT-SP)は辞任するると発表した。
 同元総長は「すべては開かれている。この事件を隠しても何の意味もない。誰もセウソ・ダニエル殺人事件のような犯罪事件を政治的目的で利用することはない」と述べた。
 ブラジル社会民主党(PSDB)の上院リーダー、ヴィルジーリオ上議は同日、政府とPTは「同事件を解明する気はないようだ」と非難し、査察委員会(CPI)の設置は間近いと、PTに圧力をかけた。同上議によれば、最近のメディアの報道で議員たちは査察委員会を通じて捜査を進める方向に傾いているという。例えば査察委員は、裁判所の許可なく銀行口座取引情報の開示、電話盗聴、極秘文書の閲覧が可能となっている。
 「野党は意味もなく騒ぎ立てているだけだ。この事件は知事がPSDB党員であるサンパウロ州の警察が捜査した。野党を恐れることはない」とジェノイーノ党首は反駁し、PTは査察委員会の設置を求めないと付け加えた。