12月19日(金)
サンパウロ州マリリア、アシス、エシャポラン各市の軍警は十六日午後、日本でのデカセギから戻ったばかりの獣医、ヒオシ・フカセさんから約一万五千ドルを奪った強盗団四人をマリリア市で逮捕した。四人は逃走を試みたが、アシスとの市境でSP―333警官隊が包囲、盗まれた金は取り返され、被害者の手元に戻った。十七日付、ジアーリオ・デ・マリリア・オンラインが報じている。
警察などによると、事件は十一月十五日午後一時半すぎに発生。強盗団は転売詐欺を働こうとフカセさんを呼び出したが、詐欺行為を終わらせないうちに、フカセさんの上着にあった金を強奪、ゴルフ車で逃走した。被害者は逃走車の車両番号を軍警に訴えたところ、エシャポランで確認され、追跡劇が繰り広げられた。午後二時十五分すぎ、アシス入口で逃走車は包囲された。強盗団は武器を持っておらず、無抵抗だったという。
盗まれた金は二つの封筒に入れられ、車内から発見された。一万五千二百七十ドルと携帯電話四機が回収された。容疑者の身柄は捜査課に移され、シウヴィオ・フェレイラ(二四)、イヴァン・ウグマ(二二)、クライトン・エンリッケ・ゴンサウヴェス・マイア(二一)、パウロ・コンラド・バルバーロ(三二)の四人と判明した。
ラエルシオ・フレイタス曹長によると、強盗団の一人は、「いつも金を持っている」という理由で日系人を狙っていたと語ったらしい。同事件の容疑者たちと被害者は、面識がなかったという。