12月20日(土)
サンパウロ市内には、さまざまな公園がある。運動ができる公園や自然の豊かな公園など、市民のそれぞれの好みに合った場所を見つけることもできる。市内にある公園は、32カ所が市立で、4カ所は州立。合計36カ所の公園に、週末約25万人が訪れる。夏になると、この数はさらに増える。運動したり、ピクニックしたりする市民でにぎわう。水着姿で日光浴を楽しむ人もいる。これらの公園の中から、10カ所を紹介する。(エスタード・デ・サンパウロ紙)
[イビラプエーラ公園 Parque do Ibirapuera]
サンパウロ市民が日曜日に最も訪れる公園の一つで、同市南部にある。ジョギングやサイクリングを楽しむ人が、所狭しと園内を走る。平和広場(Praca da Paz)には球技用のコートもある。苗木を育てる「マネキーニョ・ロッペスの苗床」や、美しい桜や日本庭園のある「日本館」も見逃せない。来年、同公園は50周年を迎える。
[カルモ公園 Parque do Carmo]
サンパウロ市東部に住む市民がよく行く同公園には、8000メートルに及ぶ自転車道がある。日曜日には約8000人が足を運ぶ。150万平方メートルの園内には、太極拳やヨガをやる人もいれば、シュラスコパーティーを開く人もいる。この公園は昔、農園だった場所で、日本人移民も同地域の一部に住んでいた。農園時代の屋敷は博物館になり、日本人移民関連の史料がある。
[ブルレ・マルクス公園 Parque Burle Marx]
南部モルンビー区地域にある静かな公園。面積13万8千平方メートル。美しく、ヨガをやるのに最適だ。スケートボードや自転車などの乗り込みや、大音量でオーディオを聞くことなどは禁止されている。
[ヴィラ=ローボス州立公園 Parque Villa-Lobos]
西部アウト・デ・ピニェイロス区の同公園は、巨大な晴天ジムのよう。スポーツが大好きな人に向いており、筋トレ機器やジョギング道(3000メートル)、サイクリング道(1650メートル)が設置されているほか、バスケットボール、テニス、ビーチバレー、フットサルなどのコートもある。芝生はあるが、樹木は少ない。日曜日の来園者数は3万人に上る。
[植物園 Jardim Botanico]
面積36ヘクタールある同園は、大西洋森林が見られる貴重な公園で、今年75周年を迎えた。スケートボードや自転車、球技、大音量のオーディオなどは禁じられているので、静かで落ち着ける場所である。多種の動物たちの声も聞こえてくる。植物の多くは、ブラジル名と学名で表記されている。
[ジャラグアー公園 Parque do Jaragua]
492ヘクタールある同園には、わずか800メートルの〃静寂山道〃がある。バンデイランテス自動車道のうるさい騒音が聞こえないので、その名が付けられた。鳥の声や、風に揺れる梢の音に心が癒される。同公園は、ジャラグアー山頂(1135メートル)があることでも有名。サルやシカなどにも出会えるかも。
[チエテー環境公園 Parque Ecologico do Tiete]
サンパウロ市東部にある同公園が、ゴミ捨て場だったとは思えない。現在では、約2万人の市民がジョギングやサッカーを楽しむ場所になった。
[ピケリー公園 Parque do Piqueri]
同じく東部にあるこの公園は、地下鉄タトゥアペー駅とチエテー川沿岸環状道路の近くにある。面積は9万8千平方メートル。スポーツに向いている緑地である。ユーカリの木々に囲まれている同公園は以前、マタラッツォ一族の別荘だった。樹齢数百年になる大木もある。
[セヴェーロ・ゴーメス公園 Parque Severo Gomes]
南部グランジャ・ジュリエッタ区の樹木の多い地域にある。アモーラ(ブルーベリー)の木が生い茂り、心地よい木陰をつくっている。バナナの木に囲まれた山道のウォーキングも楽しい。
[アクリマソン公園 Parque da Aclimacao]
日曜日に5000人が訪れる南部の同公園にも、日本庭園がある。スポーツをする人や、ピクニックに来る人でにぎわう。バードウォッチングもできる。