12月20日(土)
〇四年二月十四日に、サンパウロ市南西部に広がるファベーラ、モンチ・アズールで日本祭りが開催される。十三回目を迎える同祭りは、モンチ・アズール住民協会(ウテ・クレーマー代表)が主催。ブラジル日本交流協会(山内淳会長)の研修生が裏方として支援する。今回は、日本文化紹介に加えて、運動会を予定するなど新たな動きを見せている。祭りを取り仕切るボランティア、斉藤勇輝さんに話を聞いた。
ファベーラなどの危険なところに、文化活動を持ちこめば、自然と場所の雰囲気が良くなる―。同祭りは、ウテ代表の理念が背景にある。これに加えて斉藤さんは「日系社会がファベーラのことを知る橋渡し的な役割を、この祭りが果たして欲しい」と願う。
斉藤さんは、今年四月に同会の二十三期研修生として来伯。およそ十人いる外国人ボランティアは、ドイツからが大半。日本からは斉藤さんと、同じく同会からの研修生、松山美紀さんの二人だ。
同祭りは、援協や県連などの日系諸団体、日系企業、サンパウロ日本人学校や各日本語学校の支援を得て開催。習字、折り紙などの教室に加えて、演劇、太鼓などを披露、ヤキソバや焼き鳥などの日本食も無料か、格安(昨年は五十センターボ均一)で提供されている。
今年は、ファベーラに流れているドブ川をコンクリートで覆い、新たに広場が完成。この広場を利用し、運動会を予定している。斎藤さんは「具体的には、まだ決まってない。パン食い競争ならぬ、ポン・ジ・ケージョ食い競争などもやってみれば面白そうだ」と目を輝かせる。
斉藤さんは日系社会に対して開催のための支援金、食材、そして事前準備、当日のためのボランティアを求めている。問い合わせは斉藤さん(電話/FAX、5851・5370/5851・1089)まで。