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初めて援協施設対象に=支援歌謡祭を来週末

12月20日(土)

 経営難が続く援協傘下の健康センター「カンポスさくらホーム」と老人養護施設「サントス厚生ホーム」への支援を掲げたチャリティー歌謡祭が、二十七、二十八日の両日ともに午前八時から、リベルダーデ区ヴェルゲイロ街三六の静岡県人会サロンで行われる。
 日本アマチュア歌謡連盟ブラジル本部(NAK)と日伯音楽協会の後援。両団体はこれまで「憩いの園」「希望の家」といった福祉施設への支援歌謡祭を毎年行ってきたが、援協支援の看板を掲げるのは初めて。
 十八日、来社した北川彰久実行委員長(NAKブラジル本部長)は「いままでは個別に援助させてもらってきた。将来は援協全体にとか、その幅を広げていければ」と展望を語る。
 今回でカンポス、サントスの老人ホームを主な支援対象先に選んだ理由について、「サンパウロから多少離れた場所にあり皆さんが足を運びにくい施設を優先して考えた」と説明した。
 参加費は一曲十レアル。二日間で約七百人の出場を見込む。焼きそば付ビンゴ券の販売もある。
 実行委員会メンバーに同伴した援協の和井武一会長は「傘下の施設の運営状況は大変に厳しい。サントスの運営費の三割、カンポスの七割ほどは援協負担で成り立っている」と苦しい台所事情を明かし、「援協の活動を理解してもらえる場を設けてもらい大変にありがたい」と感謝していた。
 関係者一同は「年末助け合いの気持ちで一人でも多くの人に歌ってもらえたら」と当日の飛び入り参加にも期待。「来場の際は日用雑貨一品持ち寄りを」と呼びかけた。
 申し込みは電話11・275・8277(NAK)まで。