12月24日(水)
【アゴーラ紙二十二日、フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十一日】クリスマスがやってきた。節電のあった昨年とは違って、今年の夜はとても美しい。デコレーションの明かりが灯ると、すっかりクリスマスの風景だ。
バイア州サルバドール市では、クリスマスデコレーションに約百五十万個のミニランプを使用。同市セー広場のテミス・ビルを覆う巨大な天使のデコレーションは、見る人々を魅了する。
カストロ・アウヴェス広場にも、二十九人の天使が登場。セッテ・デ・セテンブロ大通りには、トナカイの引くそりに乗ったサンタクロースが、クリスマスの雰囲気を盛り上げている。
サンパウロ市では、ショッピングセンターなどの飾り付けが、クリスマス時期の市内観光の一つになっている。パウリスタ大通りでは、大手銀行が、ビルのクリスマスデコレーションを競い合う。南部モエーマ区ノルマンジア通りには、三十軒以上の住宅が、デコレーションを彩っている。
大サンパウロ市圏マウアー市では、イヴァン・フェルナンデスさん(三一、金工)宅の飾り付けが、九年前から同市の名物となっている。
フェルナンデスさんの家はミニランプで光り輝き、サンパウロ市のショッピングや銀行に劣らないデコレーションを披露する。
親戚総勢で飾り付けを手伝う。過去に屋根瓦を二百枚も壊したこともあるが、今年もめげずに約三万個のランプをすべて取り付けた。総費用は約一万五千レアル。「疲れたときには、飾り付けが終わった後の喜びを思い出して自分自身を励ましている」と、フェルナンデスさんは話す。
十二月には、約二百人が毎日フェルナンデスさんの家の前を通り、同家のデコレーションを観賞するという。