12月24日(水)
サンパウロ日伯援護協会(和井武一会長)は十八日の定例役員会で、〇四年度予算が一億一千二百四万二百レアル(約四十二億円)だと発表した。今年度より約二二%増加、一億レアルの大台に乗った。総合診療所、やすらぎホームは昨年より微減したものの、各事業所で全体的に増えた。
福祉部(八巻和恵部長)の予算は、八十万九千レアル。が、支出は百八万三千三百レアルで、赤字予算を計上した。困窮者の取り扱い件数が伸び、援護費が五十二万レアルから八十万九千三百レアルに増大したためだ。
来年度の新規事業(案)には、コミュニティー・小センター(福祉部)、小児科集中治療室(友好病院)の開設などが挙げられている。
目玉は神内総合医療検査センターの建築だ。国際協力財団(神内良一会長)が総工費八百五十万レアルのうち百万ドルを援助、現在、建設工事中で、来年五月ごろに完成する。竣工式には援協名誉会長でもある神内会長が出席する予定だ。
インフレ分を調整して年額会費を四十レアルから四十四レアルに値上げすることも承認された。