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マルシアさんが離婚協議中=マスコミ各社一斉に報道

12月24日(水)

 サンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス市の出身で日本で活躍する日系三世の歌手マルシアさん(三四、本名=西枝一枝)が夫で俳優の大鶴義丹さん(三五)と離婚に向け協議中であることが明らかになった。二十三日付で日本のマスコミ各社が伝えている。
 マルシアさんは二十二日、東京都内で会見。原因は大鶴さんの女性問題にあるなどと明かした。今年十月に自宅で夫の浮気現場を目撃したとみられる。マルシアさんはこの日、「信頼が崩れた。ルール違反」と、憔悴しきった顔で心情を吐露したという。
 九四年十二月に結婚した二人の間には長女弥安ちゃん(六)がいる。おしどり夫婦として知られ、不仲が伝えられたことがほとんどなかっただけに世間の話題をさらっている様子。
 翌日の日刊スポーツは「強烈な三くだり半を突きつけた」――。「浮気を目撃…ぶち切れ離婚へ」と報じた夕刊フジは、「ドラマのような修羅場にブラジル生まれのラテン気質が爆発」と派手に書きたてた。
 会見でのマルシアさんは普段の明るい雰囲気はかけらもなく、リポーターからの「女性を目撃したのは一回だけですか」との質問には「一回で十分でしょ」。
 また大鶴さんへのメッセージを尋ねられると、「怒りはありません、どうぞご自由に生きてください」とそれぞれきつい口調で答えていたという。
 夫の浮気を目撃したその日に娘連れで家を出て以来、「(大鶴さんには)一度も会っていない。電話もしていない」そうで、離婚届については、「わたしはサインしています」と、はき捨てたと伝えられる。
 二世帯住宅住まいだった義母で女優の李麗仙さん(六一)との不仲もささやかれたが、この質問は事前にさえぎられた、とか。
 マルシアさんは現在、来年二月から東京・有楽町で上演されるミュージカル「ユーリンタウン」(演出=宮本亜門)の稽古に励んでいる。二年前に文化庁芸術祭の演劇部門新人賞を受賞して以来、歌手、タレントの顔に加え、ミュージカル女優としても活躍中。
 大鶴さんはテレビ番組の収録のため、二十日にアルゼンチンに向けて出発。南米最南端からニューヨークまで約四ヶ月にわたってタクシー運転手親子と一緒に旅を続けるという。