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シェル重役殺人=つめの鑑定終了=娘の容疑、大きく遠のく

12月25日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】シェル石油米人重役殺人事件で、リオデジャネイロ州総合大学(Uerj)のDNA研究所が重役の妻ミッシェーレ・スタヘリさん(故人)のつめから採取した有機物質を検査した結果、男の物であることが判明した。これで、娘が犯人であるという可能性は大きく遠のいた。ミッシェーレさんは夫のトッド・スタヘリさんと自宅にいるところを襲われ、トッドさんより後の十一月三十日に死亡した。
 警察では、ミッシェーレさんのつめについていた有機物が犯人のものという想定で、DNA鑑定を急いでいた。鑑定の結果、夫のものでもなく、二人の子どものものでもないことが分かった。
 既報のように運転手セバスチオン・モウラさんの車についていた血痕はモウラさんのものと判明した。被害者夫婦のものではないということで、証拠としての価値は低くなる。
 リオ大の同鑑定書は二十二日、検察に回された。同大学では事件にかかわる三十一の物質を検査している。うちミッシェーレさんのつめの有機物、運転手の車の物質、ごみ箱から発見された手拭き、車の変速機とハンドルの指紋の四件は検査が済んでいる。