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サンターナ氏 左脚を切断手術=サッカー・ブラジルの名将

12月25日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】元ブラジル代表の監督で九〇年代にサンパウロFCを二度の世界王者に導いたテレー・サンターナ氏(七二)が二十二日、ミナス州ベロ・オリゾンテ市内の病院で左足を膝下から切断する手術を受けた。容体は安定しているという。数年前から糖尿病を患っていたサンターナ氏は先週、循環器系の手術を受けた後、左足を流れる血液の循環が極度に悪化していた。
 同氏は九六年、動脈硬化の影響による血液循環の悪化で脳に軽い障害が残ったため、サンパウロFCの監督を辞任。現在でも会話や日常生活に支障があった。
 執刀医のロペス医師は「糖尿病にかかっているため、循環器系の病気を済ませた」と説明、サンターナ氏は膝下十二センチを切断されたという。
 サンターナ氏は一九八二年、八六年のW杯でセレソンを率いた。現日本代表監督のジッコやファルカン、ソークラテス、トニーニョ・セレーゾからなる「黄金の四人」で中盤を構成。優勝こそ逃したが、その攻撃的なサッカーでブラジル国民を魅了した。
 また九二、九三の両年にはサンパウロFCをリベルタドーレス杯王者に導き、その後のトヨタ杯でも連覇を果たしている。
 サンターナ氏は五日、モルンビー競技場で、歴代の名選手が見守る中、サンパウロ市議会からサンパウロ名誉市民を受章し感涙にむせんだばかりだった。