12月25日(木)
経済調査院(IPEA)の統計によれば、輸出企業の従業員は年間所得が平均で八千六百八十五レアル、輸出しない企業の社員は五千十八レアルと発表した。輸出企業は社員に高度の訓練を施し、作業の能率は二・四倍。社員の定着率も、輸出企業は高い。輸出企業は品質に注意を払うため、従業員の訓練にも特別予算を組んでいる例が多い。
◎
ビール戦争が起きている。シンカリオールへ原料のモルトを納入する運輸業者の談話が暴露された。タウバテ市のモルト・バーレ社からラランジャ(名義賃貸人)宛に、伝票を作成。原料のモルトは、シンカリオールへ〃伝票なし〃で納入される。納品の五〇%は伝票なしで、金額にして年間三千万ドルに上るという。AmBevも同じことを行い、国会議員三十人に守られていると証言した。
◎
ブラジルでは一九七七年から二十六年間、親しまれたパルマラット乳業のイタリア本社が経営危機に陥っている。ブラジルではネッスル乳業の十五億リットルに次ぐ九億五千万リットルの規模を誇っていた。同社は乳業のほかにサンタル、グロリア、バタヴォ、ドウッシェン、エッチ、キジラット、ジエタラットなどを傘下に所有していた。
◎
ピアウイ州テレジナ市のレストラン経営者十一人が、山羊肉料理のキャンペーンをしている。同州で山羊の飼育を奨励して、全国へ低コレステロールの山羊肉料理を広めるという。山羊肉は偏見もあるが、慣れると美味しい。ブラジルの山羊と羊の頭数は二千五百万頭で、中国の二億八千万頭に次ぐ。山羊は粗食に耐え生育が早く、牛の食べ残した牧草で飼育ができる。ピアウイ州政府も、この計画を後援する。