12月25日(木)
元サンパウロ州議員で総合会計事務所を経営する下本八郎氏と同氏の対日系社会補佐官、内海博氏が二十三日、年末あいさつに来社した。
一九七〇年に州議員初当選、以来、九九年三月まで政治活動を行なっていた下本氏。今年一年を振り返り、「いい年だった」と満足そうな様子。来年に向けては、「日系コロニア百周年祭に向けて、『国際パーク』計画を提案したい」と意気込みを見せた。
「国際パーク」は、グアルーリョス国際空港近くのチエテ環境公園内五十五アルケールの土地に(一)スポーツ(二)レジャー(三)観光(四)文化(五)外食産業――の五本柱をメインとし、日系社会を代表する建築士、大竹ルイ氏の設計で総合施設を建設するもの。州政府から九六年に十五万レアル、九九年に百五十万レアルの予算がつき、日系三十八団体の賛成も得ていたが、日系コロニアの動くが鈍く立ち消えになったという。
下本氏は、「チリやオーストラリアなど他の国には『国際パーク』のようなものがあるのにブラジルだけない。世界一、日系コロニアが大きいブラジル。百周年を目指して頑張りたい」と語った。