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『アクアーリア』姉弟歌手が出演=コンピュータ技術を駆使

12月27日(土)

 人気歌手のサンディ(20)とジュニオール(19)主演の国産長編映画『アクアーリア(2003年)』が12日から、ブラジル全国で公開されている。ユニバーサル社のジョゼ・アントニオ・エボリ氏は、「2人は大人になっている。今回の映画を製作した目的の1つは、新しい大人のファン層を得るためである」と述べている。
 エボリ氏によると、最新アルバム『イデンチダーデ』は20万部販売された。メディア業界の不況を考えれば、とても良い売上だとしている。だが、サンディ&ジュニオールは過去に、1枚のアルバムだけで300万部の売上を出したことがある。1000万レアルを費やした『アクアーリア』の上映で、姉弟歌手はアルバムの売上促進も図っている。
 ブラジルの映画には、フィクションが少ない。その数少ない分野での映画作りに、『アクアーリア』の監督、フラーヴィア・モラエスは挑戦した。映画の舞台設定は美しく、サンディ&ジュニオールの宣伝映画と片付けるにはもったいない。
 『アクアーリア』の33%がCG技術による特撮であり、架空の動物や、チリのアタカマ砂漠を思わせる舞台もパソコンが作り出したものだ。
 だが、ストーリー性に乏しいのが、この映画の欠点になっている。
 [あらすじ]
 現在から1000年の時を経た地球―。生き残った数少ない人間たちは、ほとんど水の無い、乾いた大地で暮していた。自然が破壊されたことで、突然変異した動物たちも現れた。
 そんな中、ある科学者夫婦は、水を作り出す機械を発明しようとしていた。だが、何者かの攻撃を受け、殺害される。夫婦の片方の子供は連れ去られ、もう1人は隠れていたので助かった。
 それから数年が経った。水を探しつづけるガスパール(エミーリオ・オルシオーロ・ネット)、少年ギーリ(イーゴル・ルドルフ)そしてキム(ジュニオール)の3人が、ミステリアスなサーラ(サンディ)と出会う・・・。
 (フォーリャ・デ・サンパウロ紙)