1月6日(火)
♪年の始めの ためしとて 終りなき世の めでたさを――。今年も新年祝賀会が、元旦午前十時から文協大講堂で開催され、そぼ降るガロア(霧雨)にも関わらず約二百人が参加した。主催はサンパウロ総領事館、ブラジル日本商工会議所、ブラジル日本文化協会、サンパウロ日伯援護協会、ブラジル日本都道府県人会連合会の五団体。
竹下康義県連副会長の司会で時間通りに始まり、まずは文協合唱団が舞台に立って、参加者と共に日伯両国歌を斉唱した。初めに新年のあいさつに立った上原幸啓文協会長は「日伯両国の架け橋という意義を持つ百周年祭典の基盤を確かなものにし、その動きが軌道に乗るように最善を尽くしたい」と抱負を語った。
続いて石田仁宏サンパウロ総領事は「百周年記念事業のアイデアを前に、日系社会の総意を形成されることを心から期待します。その後の百年間を見通した日伯関係の礎となることを期待しています」とエールを送った。
さらに和井武一援協会長は「日系社会全体が明るい兆しを見せてきている」との観測を述べ、同氏の発声で万歳三唱が行われ、会場を隣の大サロンに移した。同合唱団のリードで「一月一日」の歌を合唱した後、中沢宏一県連会長が乾杯の音頭をとった。
五団体により用意された日本酒はじめ、お雑煮などのご馳走に参加者は舌鼓をうち、正午過ぎまで新年の希望を語り合っていた。