1月6日(火)
昨年三十一日のおおみそか午前、サンパウロ市リベルダーデ広場で毎年恒例のもちつき祭りがあり、多勢の参加者や見物客でにぎわった。
主催のリベルダーデ文化福祉協会(池崎博文会長)が紅白のもちが入った袋六千個を無料で配布。開始時間の午前九時を前に長蛇の列ができた。
もちを受け取った見物客は会場に設けられた茅(ち)の輪をくぐり、祭壇前で合掌。南米大神宮の宮司がそのひとりひとりに「フェリース・アーノ・ノヴォ」と声をかけ握手する姿がみられた。
池崎会長はセレモニーで「こんなに多くの人出があって嬉しい限り。リベルダーデの名物に成長したと思う。今後も盛り上げていきたい」とあいさつ。
協会の網野弥太郎さんによると、昨年は、「もち米の値が例年の二倍以上」と高騰した。それでも一昨年並みの九俵を用意。
うち一俵が当日分に回され、ロメオ・トゥーマ上議、サンパウロ総領事館の中須洋治領事ら来賓が力いっぱい杵(きね)を振り下ろした。その後、もちは湯気を上げたままラジオ体操連盟の会員の手によって丹念にこねられた。
一連の場面はグローボ、クルトゥーラなど大手テレビ局で放映され、すっかり市民に溶け込んだ年末の風物詩として紹介されていた。