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株価急伸 1年2ヵ月ぶりの上げ幅=指数2.3万の大台突破=出来高14億R$の大商い

1月7日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙、時事六日】五日のブラジル株式市場は、米市場の好調などを受けて急伸し、サンパウロ証券取引所の主要株価指数であるボベスパ指数は、先週末終値比四・八四%高の二万三千五百三十一ポイントと、初めて二万三千の大台を突破して取引を終えた。出来高も十四億レアルと、先月九日以来の大商いとなった。
 四・八四%の上げ幅を記録したのは、大統領選直後の〇二年十月三十日以来。ボベスパ指数は昨年八月に一万五千、同年十一月二十九日に二万を突破し、わずか一カ月余りでさらに三千ポイントを上積みしたことになる。
 ボベスパ指数を構成する五十四銘柄の株のうち、株価が下がったのはオン・ダ・ライトとソウザ・クルースのわずか二銘柄だった。買いが集まったのは製鉄、採鉱会社の株で、国際市場におけるコモディティー商品(金属や農産物など)の価格高騰が輸出企業の利益につながるという情報がそれらの株価を押し上げた。
 ブラジル外債に対する買いオペも強く、カントリーリスクは三・一五%低下して四百三十ポイントに達し、九八年三月以来の低いレベルとなった。Cボンドは〇・四四%上昇し、額面価格の九九・二五%で最高記録を更新して取引を終えた。Cボンドが額面価格に達した時にブラジル政府は同債券を買い戻すのではないかという観測が市場に流れている。
 ドル相場は五日、ここ二カ月の間で最も低いレベルである、一ドル二・八五五レアルまで下がった。為替オペレーターによると、中銀は同日、ドル買い介入を何度も行ってドルの暴落を回避したという。
 エコノミストたちの評価によると、市場の楽観的動向は一時的なものではなく、外国市場の好調やブラジル経済の基礎指標の好成績といった要因が重なった結果で、世界、特に米国の金利引き上げが見込まれる、少なくとも今年下半期までは続くという。しかし、十五カ月前にはボベスパ指数が八千ポイントだったことから、投資家たちにリスクの分散を勧める声も上がっている。

 

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