1月7日(水)
【既報関連】二〇〇二年三月、パラナ州ロンドリーナ市で主演俳優たちの撮影が開始され、昨年には公開する予定だった長編映画「ガイジン2」。映画監督の山崎チズカ氏は、最近、ロンドリーナの制作スタッフ二十人に映画の最新映像を見せるため、同市を訪れた。スタッフから好感触を得たが、一般公開は今年暮れまでかかりそうだ。山崎氏にジョルナル・デ・ロンドリーナ紙がEメールでインタビュー、その内容を十二月十六日付オンライン紙面で紹介している。
山崎氏は「ガイジン2」の制作編集の進行具合について、映画の撮影は終わり、実際、すべての音楽も挿入済みだが、ブラジリア交響楽団が演奏する映画のテーマ曲だけ残っていると説明。現在、二カ国語対応と完成作業ができるよう、デジタル画像から三五ミリフィルムへの複写を行なっているらしい。
映画は品質の高いシステムが導入されるため、山崎氏は、「私たちが計画した通りの『ガイジン2』が完成するよう、投資を待つことに決めた」という。少しずつ、トカンチンス、サンパウロ、リオの州政府や連邦府からの援助を受け始め、ミナス・ジェライス州で巨大コーヒー農園をヘリコプターから空撮。一九三〇年代の大森林を彷彿とさせる映像を撮るため、アラグアイアの上空飛行が実現した。また、イグアスーの滝やロンドリーナの航空風景をフィルムに収めた。
山崎氏は日本へ渡り、ブラジル人デカセギ者が生活する現代の映像も撮影した。彼らのなかには多くのパラナ出身者がいたという。山﨑氏は「撮影や制作編集で倹約はしない。『ガイジン2』の制作作業は遅れてはいない」と断言している。
映画配給会社については、アートフィルム社とリオフィウメ社が決まっており、海外での上映も交渉中。ブラジルでの公開は、資金の集まり具合によるが、今年暮れには公開するつもりらしい。予定としては、一般公開前に先行上映をロンドリーナやマリンガー、アサイ、ロラーンジア、アプカラーナ、カンバラーの各都市から始めたい意向で、次に、多くの協力を得たフォス・ド・イグアスー、パラナグアー、クリチーバとその他のパラナ州各都市へ、そして、主要都市をはじめ、ブラジル各都市へと広めるとしている。