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旅券偽造で市警逮捕=パスポート、小切手を押収
1月10日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】サンパウロ市南部コンゴーニャス空港で七日夜、偽造パスポート三十二冊、本物のパスポート四冊、ドイツ銀行の小切手のコピー二枚(五十万ドルと七十五万ドル)を持ってゴイアス州ゴイアニア市へ向かおうとしていた市警刑事が逮捕された。
連邦警察に逮捕されたのはクリスチーノ・R・アルーダ・Nサンパウロ州市警刑事(四一)。連警は、同刑事がパスポート偽造専門の国際犯罪組織の一員だとみている。
連警は、これらのパスポートが麻薬取引人や国際犯罪者に売り渡されるものだったのかどうか、押収物の用途を捜査している。また、小切手の出所や、同刑事の組織内での役割なども確認するもよう。
同市中心部サント・アマーロ通りのフラットに住んでいた刑事の仲間二人も逮捕された。フラットからは、米銀行の小切手のコピー(百万ドル)が押収された。
アルーダ刑事は、同市東部パルケ・サンラファエル区第五十五警察署に属する。休暇をとり、十三日に仕事に戻る予定だった。一九八五年から警官職に就き、九〇年に「職場でおしゃべりし過ぎ」のため一回だけ注意されたことがある。周囲からは真面目な警官として知られていた。