1月13日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十、十一、十二日】ジルセウ官房長官は九日、プラナウト宮で行われた記者会見で中銀の運営上の独立を承認する計画は〇四年の政府計画には含まれていないと発言した。
同長官は中銀独立や電信庁長官の交代についてパロッシ財務相と見解の相違があったことを否定。インフレ抑制目標は中銀総裁が独自に設定したことに触れつつ、同長官は「メイレレス中銀総裁は独立権を持ち、それは法律によって保証され、我々は総裁に絶対的な信頼を寄せていることをこの場で繰り返しはっきり言っておきたい。なぜなら中銀の独立問題でパロッシ財務相と私が対立してきたとマスコミが報道したからだ」と述べた。
中銀独立の法的承認を〇四年の優先計画に含まないとの発言は、昨年十二月十九日にパロッシ財務相が述べた、「中銀独立は来年(〇四年)の計画の一つだ」という発言と矛盾している。
十日になってジルセウ官房長官は閣僚会合の後、政府は中銀独立計画を〇四年の政府計画に含むかどうかまだ決定していないと述べた。九日の発言は、二十日に召集される臨時国会の開催期間中に審議される政府計画について触れたものだと同長官は強調した。
同長官によると、ルーラ大統領は現在のところ、中銀の独立承認計画についてはパロッシ財務相に検討を委ねているという。
メイレレス中銀総裁はエスタード・デ・サンパウロ紙のインタビューで中銀の独立について「(独立の)決定は国会の専権事項で、我々がどうこういうものではない。多くの国では中銀の独立がインフレ下落にプラスの影響を及ぼしている」と答えている。
また、スイスにある国際決済銀行(BIS)本部で世界の十大中央銀行が十一日に開催した会合で、同総裁は中銀の独立は事実上、「現実のもの」とし、政府が与えた総裁の裁量に「完全に満足している」と述べた。BISはブラジルの中銀の独立は「自然な流れ」であり、選挙運動中に起こる議論に巻き込まれることもなくなるとコメントした。
BISはルーラ政権が始まった当初、中銀の独立に向けて技術的な支援を行うと約束していた。