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インジオがダイヤ採掘=政府に合法化を求める

1月13日(火)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】ロンドニア州のインジオ保護区、アリプアナン自然公園内のピメンタ・ブエーノで、シンタ・ラルガ族が昨年八月以降、ダイアモンドを日々採掘している。
 インジオ保護区での採掘は違法とされる。連邦警察によると、ダイヤモンドは国際密輸組織が買い付け、主にヨーロッパに送っているという。
 インジオたちは公共予算が乏しい中、小型水力発電装置の設置など現地のインフラ整備改善のために採掘を行っていると話す。そして連邦政府に生活の現状を理解してもらい、ダイヤ採掘を合法化するよう望んでいる。
 「違法だとは知っている。我々の採掘活動は合法化しない連邦政府に責任がある」と採掘場の責任者パンデーレ氏は言う。インジオたちはカイシャ・エコノミカ・フェデラル(CEF)にダイヤを売りたかったが、政府の許可を得られなかった。
 一人のガリンペイロ(採掘人)が数週間森を歩き回った後、ダイヤを発見した九九年にダイヤ採掘は始まった。当初は白人の採掘人五千人が採掘を行い、生産量の二〇%を採掘料としてインジオに支払った。当時インジオは採掘に加わらなかった。しかし〇二年に武装した採掘人たちが反乱を起し、〇三年一月に国立インジオ基金(Funai)が彼らを当地から追い出した後、インジオたちは採掘を開始した。
 採掘料を失ったインジオたちは集落が使える予算を回すようFunaiに要求。Funaiはインジオへの緊急対策として〇三年十一月と十二月に二百万レアルを支出した。支出の一部は魚の養殖計画に向けられている。
 インジオたちが採掘を始めて以来、十月末には採掘人五人が殺害されたり、Funai職員がダイヤの販売を密輸業者に仲介した汚職事件が発生している。