1月15日(木)
今年三月で二年の任期を終えるブラジル日本都道府県人会連合会の中沢宏一会長は十三日、定款で連続二期まで在位が認められることを受け、「日本祭りなどやりかけた事業もあるので続投できるよう努めたい」との心境を語り、役員改選が行われる三月総会を見据え、中沢派の体制固めに取り組んでいく考えを示した。
昨年、県連は執行部が一枚岩になり切れず、代表者会議が紛糾する場面が目立った。これついて、会長は「反省している。新体制では、団結のためにも斬るべき人は斬る」と、強い口調で明言。現執行部の一部入れ替えを示唆した。
昨年一年間、確執が続いた吉加江ネルソン副会長を暗にほのめかしていると見られ、会長も「はっきりいったら波風が立つが、副会長にはこの三カ月間、県連代表としての仕事から外れてもらっている」と否定しなかった。
また、会長は「次回の役員選出から歴代の県連会長にシャッパ作成を依頼したい」と語り、今月末の代表者会議で審議する考えを明かした。これは役員選出に関する規定が定款になく混乱を招いてきた過去を反省してのものだ。
昨年、県連は欠員が出た副会長と、二〇〇四年・日本祭りの実行委員長を選ぶ機会があり、いずれも執行部が二手に分かれる波乱あった。特に副会長選出では、会長が推す候補と副会長が推す候補が真っ向から激突。代表者会議の選挙で、二十対二十一で会長側が敗れた経緯がある。
会長は「二回の選挙後、執行部内でしこりが残った」と認め、「今後もごたごたが続けば県連のイメージの問題にかかわる。円満に行くよう体制作りに励みたい」と話している。