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サントアンドレー市長殺人 証拠のビデオ消失=容疑者の元妻が供述

1月16日(金)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十四日】元国税庁会計士のノルマ・R・E・クーニャさんは十三日、サンパウロ州地方連邦裁判所で、二〇〇二年一月に起きたセウソ・ダニエル・サント・アンドレー市長殺害事件の捜査状況が収録されたビデオテープが、連邦警察によって押収されたと供述した。
 一方、連警は、サンパウロ市中心部レプーブリカ広場のノルマさんのアパートから、そのような物件を押収したことはないと否定している。
 ノルマさんの元夫、ジョアン・C・R・マットス連邦裁判事は、昨年十月三十日に行われた〃アナコンダ作戦〃以来、「労働者党(PT)幹部の状況をデリケートにするほどの内容の電話会話が収録されたビデオテープ四十二本を、連警が押収した」と言い張っている。テープには、PT幹部の政治家たちと、ダニエル市長の補佐官らとの会話が収録されていた。
 マットス判事は、連警が不当な盗聴電話録音を行なったので、これらのテープを破壊するよう命じていたが、なぜか元妻の自宅に保管していた。マットス判事はその理由を未だにはっきりと説明していない。同判事は現在、犯罪組織の首領格だった容疑で拘束されている。