「盛り上がりを見せる落語ですが、講談というとプロはおよそ六十人。アフリカのマウンテンゴリラより少ないそうです」と渥美矢梅さん(渥美講談塾)。会場をどっと沸かせた。十一日に文協講堂で行われた講談の一こま。
日本で四本の指に入るといわれる宝井琴梅師匠。若い頃は、自転車一つで日本一周し、辻説法ならぬ、辻講釈。また、シンセサイザーを取り入れた「シンセサイザーコウダン」、農業を取り入れた農業講談など講談の普及を模索中だ。
「こんなに大勢のお客様の前で、公演をしたのは始めてです」と驚いていた琴梅師匠。毎年、十二月のホノルルマラソンにあわせて、日系人の前で講談を行うという。ブラジルにも、立ち寄ってもらいたい。コロニアも歓迎だろう。 (佐)
04/01/16