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隕石でできた町=サンパウロ市南部にクレーター

1月17日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙14日】昔々、サンパウロ市に隕石が落ちたという話を聞いたことがあるだろうか?― 今から約4千万年前、現在の同市南部ヴァルジェン・グランデ区のある場所に、隕石が落下し、巨大な穴が地面に開いた。
 ヴァルジェン・グランデ区の隕石クレーターは直径3キロメートルある。一般人にはただの凹地にしか見えないが、地質学者は一目見て隕石クレーターだと分かる。
 ヴァルジェン・グランデ区は、1980年代に不法侵入によってできた町で、現在約3万5千人が住んでいる。サンパウロ市のはずれにある貧しい同区から、同中央区の勤め先に着くまでバスで3時間はかかる。住民たちは朝日の昇らないうちから起き出し、仕度する。
 地質学者のパトリッシア・セッペ氏は、「この土地はサンパウロ市の歴史を語ってくれる。大昔の地質や天候などが分かる」と説明する。彼女は、サンパウロ市制450周年の記念イベントの一つである『サンパウロ450年探検』に参加している一員だ。
 同区に14年前から住んでいる石工のルイス・モイゼスさんは、ここが隕石の衝突時にできたクレーターだと聞いてもピンとこないようだ。「市がやるべきことはそんなことじゃないだろう? 町のインフラを整備し、道路の穴を塞ぎ、バスの台数を増やすことだろう」と、市民としてのもっともな意見を投じた。
 隕石クレーターには、1200人が収容されているパレリェイロス拘置所もある。アルナウド・P・シウヴァ所長は、同区の地形が治安を守ってくれていると言明。「隕石によってできた凹地は水をたっぷり含んでいる。逃げようとしてトンネルを掘れば、たちまち溺れ死んでしまうよ」。

 

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