1月21日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十四日】扶養家族のために生活費を払っていないという理由で、裁判に訴えられている人、有罪判決を受けた人、刑務所に入っている人、合わせて一万五千人が〇三年にサンパウロ州にいることが分かった。この数は、〇二年と比べて三千人多い。
歯科医のRさんには妻と十六、十七歳の息子二人がいる。三人の扶養費を払わなかったことを理由に、九十日の禁固刑を言い渡された。刑務所に入ったのはこれで三回目で、もうすぐ二カ月になる。「私は払わない。刑務所に入れられても払わない」とかたくなに支払いを拒絶している。コンサルタント会社に相談して経費を取られるより、刑務所に入る方を取る。息子の教育費、健康維持のために少しは投資したと裁判官に弁明したが認めてもらえなかった。
妻たちがつくった借金は二百レアルから十万レアルにわたり、扶養義務を怠った夫たちの刑期は三十日から九十日にわたっている。扶養費支払い義務を怠っている人の職業は、石工、企業経営者、サッカー選手と多岐にわたっている。
扶養義務怠慢の罪で有罪判決を受けた人でサンパウロ州の刑務所、留置場は満員だ。ジュキチーバの刑務所はセルソ・ダニエル市長殺害容疑で留置されているセルジオ・ゴベス・ダ・シウヴァ容疑者はじめ二十五人が収容されており、うち二十二人が扶養義務怠慢。
第十八警察署は九日、扶養義務怠慢の罪で三十八人を拘束した。うち何人かは借金を払うことを決断し、留置場を出る。残りの人たちは刑期を全うする方を選択した。