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第二次新内閣を発表=連立で中道色強める=PMDBに2省を委譲=大統領、前大臣を慰撫

1月27日(火)

 【既報関連=エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日、時事二十三日】政府は二十三日、最終的な内閣改造を発表した。昨年一月のルーラ政権発足後、内閣改造は初めて。中道の有力政党、ブラジル民主運動党(PMDB)に社会保障省と通信省の二省を任せることで、同党を連立与党の正式メンバーとして認めた。政権は中道色を強めた。ルーラ大統領は、大臣職から降ろされた人々に対し、「新しく就任した大臣が降ろされた大臣より優秀だということではない。ペレーは前世紀最大のサッカー選手とうたわれたが、試合中に交代させられることなど幾度もあったではないか」と例え、なだめていた。

 新しく就任した大臣は次の通り。
 [社会保障省]
 国会のPMDBリーダー、アミール・ランド上院議員(五七)が大臣に就任。コーロル元大統領のインピーチメント(弾劾)の際、査察委員会(CPI)の中心となって活躍した人物でもある。リカルド・ベルゾイーニ前大臣(PT=労働者党)は労相に横滑り。
 [通信省]
 同じくPMDBの下院リーダー、エウニッシオ・オリヴェイラ下院議員を起用。民主労働党(PDT)と政府の方針の食い違いから無所属になってまで自分の大臣職を確保しようとしたミーロ・テイシェイラ前大臣は、下院の与党リーダーになる。
 [科学技術省]
 ブラジル社会党(PSB)のエドゥアルド・カンポス下院議員が任命された。ロベルト・アマラル前大臣(PSB)は二十一日、二度目の辞表を提出。同大臣は就任直後の昨年一月、「ブラジルが将来、核爆弾製造能力を持つ可能性を排除しない」との問題発言をしていた。
 [政策調整省]
 アウド・レベーロ下院議員(PCdoB=ブラジル共産党)が就任。この省は議会や政党との連絡調整をするものとして、このたび新しく創設された。以前はジルセウ官房長官が一手に引き受けていた役割を担当する。
 [社会開発・飢餓対策省]
 これも新しい省である。フォーリャ紙は〃スーパー社会省〃とあだ名を付けていたほど。これにはパトルス・アナニーアス下院議員(PT)が新大臣に充てられた。以前の社会発展援助省と食糧問題特命省を統合して設けられたので、ベネジッタ・ダ・シウヴァ前大臣とジョゼ・グラジアーノ前大臣が閣僚から出た。
 [国家女性政策局]
 ニウセイア・フレイレ氏(PT)が就任。エミーリア・フェルナンデス前局長官は降ろされた。
 [教育省]
 大統領府の経済社会開発審議会(CDES)のタルソ・ジェンロ会長(PT)が就任。クリストーヴォン・ブアルケ前大臣(PT)は、ポルトガルで休暇中にルーラ大統領から電話で交代を伝えられ、機嫌を損ねたという。
 [労働省]
 社会保障省にいたリカルド・ベルゾイーニ前大臣(PT)が労相に横滑り。ジャッケス・ヴァギネル前大臣(PT)はCDES会長に薦められているが、本人はバイア州カマサリ市の市長選を狙っているという。