1月27日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十六日】サンパウロ市に住む失業者の多くは、映画にも行かず、旅行もせず、洋服や靴も買わない。車は、ガレージに入れっぱなしで使わない。バスを利用していた人は、歩いている。
サンパウロ市労働局のマルシオ・ポッシュマンさんが十五日、調査結果を発表した。調査は、求職活動をしている人の中から任意に選んだ四百二人に電話で質問して行われた。
調査対象となった失業者の四六・五%が、家族を扶養する義務のある家長だった。失業者二人に一人は家長ということになる。八一・三%は失業して六カ月以上たつ。家族扶養義務のある家長のうち、三七・八%は失業して六カ月以上たつ。
以下は経費節減を実施した項目と、全体に占める経費節減実施者の割合。
レジャー八六%、洋服と靴八四・八%、交通六五%、水道・光熱・電話五九・四%、食費六七・四%、保健・薬四八%、住居三九・六%、市立学校二四・九%、ほか一〇・七%。
失業前の所得と比べて失業後の所得が七五%以上となった人は、全体の二四・六%。半分に下がった人の割合は三五・八%。半分以下に減った人は三〇・八%。所得がゼロになった人は二・七%だった。
「失業は今日では、景気に左右される非日常的な出来事ではなく、社会現象の一部としていつでも見られる日常的なものになってしまっている」と、サンパウロ市労働局のポッシュマンさんは説明している。